ITフリーランスの備忘録

フリーランスでwebデザイナー、ディレクターとして活動している梶と申します。ここでは、フリーランスとして活動していく上で役に立つ情報を配信していきます!

紙媒体でのポートフォリオについて

ポートフォリオって?

ポートフォリオとは自分のデザイン力を周囲に伝えるための作品集のことを指します。

仮に、色彩検定で急をとっても実際の作品に使われていなければ意味がありません。

デザイン、バランス、色彩の使い方、またどのようなバリエーションのデザインの引き出しをデザイナーが持っているかを、クライアント、会社が知るための重要な資料の一つとなります。

言葉でいくら言っても、デザインにおいてはできるかできないかです。

写真一つでも、加工の仕方の熟練度、写真を使ったデザインの理解度、それをどのようにクライアントによく見せられるかのパフォーマンスの良さなどが、ポートフォリオには集約されています。

精密なデザインであったり、応用の利くデザイン感覚であったり、デザイナーに求められることは多種多様です。

独立で、まったく収入を考えず、自らのモチーフを追求していきたいというのなら、そのデザイナーのカラーでいいのですが、利益、仕事という点から考えると、デザイナーはポートフォリオによって技術力を企業に示し、そこで多種多様な経験を積む必要があります。

どれほどよい才能も磨かなければただの石。
宝石になるために、その修業の場をどこにしてくれるかの切符の一つとポートフォリオは言えます。

美術の画家が個展を開くように、ポートフォリオはその人個人の個展でもあります。

私が見たことのあるポートフォリオは、舞台美術のポートフォリオでしたが、舞台美術製作の場においても、作品のイメージにそのポートフォリオがあっているかが、採用の基準になります。

デザイナーにおいても、デザイナーの作品がプロジェクトや会社のカラーにどこかしら合致していることが、採用の基準です。

個人で行うときには、多種多様な作品を作れるという押しもあれば、完成度の高いデザイン力があることを示すもありです。

ポートフォリオはA3にすべき?メリット、デメリット

A3ポートフォリオのメリットは、A4に比べて、単純に作品が大きく見えるため、見た目の物質的インパクトが大きくなることは間違いのないことです。

もともと大きな作品を見せたい場合は、その良さを損ねずに見せることができ、全体のイメージや完成度もアピールできます。

また、大きい分ごまかしもきかないということを活用して、作品に自信がある場合は、A3の方がデザインの細部まで採用担当者に表現が伝わりやすいというメリットもあります。

A3ポートフォリオのデメリットは、やはりA3はおおきいです。

A4に比べて持ち運びに手間がかかってしまうことが挙げられます。
雨の日などカバンに入れるに入れられずとか、ビニールでコーティングして持ち歩くなどなかなか大変です。

また、個人で作成する場合には、家庭用プリンターなどで印刷すると、A4に比べてコストがかかるうえ、A3にプリンターが対応していないこともあります。

サイズが大きくなることで色合いの重要度が増し、家庭用プリンターでは自分が望むほどの色合いが表現できないことも多々あり。

そうなると色にこだわりたい時、民間の印刷サービスなどに依頼する必要もでてきます。

こう考えると、業者に頼む手間や、作品に対する時間など、A4に比べて作業に要す時間もおのずと増えてしまうことがおきます。

A3サイズは、やはり大きく作品を見せられるという点で、作品を採用担当者に強い印象を与え、対面型でじっくりと見てもらいたい場合に適したサイズといえるでしょう。

ただし、持ち運びが大変、コストがかかるといった難点もあります。

A3でポートフォリオを作成する際は、こうした点を踏まえて、ここ一がんの大勝負の時に持って行ったほうがいいかもしれません。

A4にすべき?メリット、デメリット

A4ポートフォリオのメリットは、何よりも手軽さと管理がしやすいということにつきます。

家庭用プリンターなどでも手軽に印刷ができるため、スピーディにポートフォリオの作成や補充などができ、利便性が高いです。

一般的なビジネスバッグでもA4が収まらないということはまずないでしょう。持ち運びにも便利ですし、郵送の時も折りたたまずに遅れます。

また、企業側も多くの応募者のポートフォリオを一括で保管するため、管理しやすいサイズのA4を好まない人事部は、無きに等しいといえるでしょう。

A4ポートフォリオのデメリットは、サイズの大きい作品の場合、無理にA4に縮小されてしまうため、実物よりも見栄えが劣ってしまう可能性は見過ごせません。

大きいからこそ生み出せていた良さがそこにあれば、かなり作品の良さが伝わりきらないことがあります。

縮小した時に、デザインの細部がよく見てもらえない可能性もあることを考えて、よく見てもらいたい部分をわかりやすく伝える努力をしないと、なんとなくのポートフォリオになってしまいます。

ロゴなどの「小さくなってしまう。でもしっかりここは注目してほしい」というデザイン箇所は、その部分だけ拡大したものを添付するなどの工夫が考えられます。

A4サイズは、持ち運びがしやすく、なおかつ一番広く使用されているサイズのため、何よりも管理側は助かるといった点でとても便利なサイズです。

ただし、作品が大きい場合は縮小しなければならないため、実際の作品の見栄えが損なわれてしまう可能性も忘れずに。

まとめ

A3はデザインをよく見せたいことを重視するとき、A4は管理しやすいという利点があります。

フットワークを軽くして大量に企業側に送る時など、それぞれのメリット、デメリットを考えて使い分けるとよりよい、転職活動や、仕事の取り方につながると思われます。