ITフリーランスの備忘録

フリーランスでwebデザイナー、ディレクターとして活動している梶と申します。ここでは、フリーランスとして活動していく上で役に立つ情報を配信していきます!

個人事業主のお金周りについて

こんにちは。 フリーでエンジニアをやっています。

今回は、個人事業主について書いてみようと思います。 まずは、個人事業主とは!?という疑問を解決するために、その言葉の意味から説明していきたいと思います。

個人事業主(こじんじぎょうぬし)とは、個人事業(こじんじぎょう)を行っている主(ぬし)のことです。

個人事業とは何か

一体、個人事業とは何か!?というと、会社などを設立せずに、個人で行う事業となります。

あまり言われることもありませんが、逆は法人事業です。

つまり、会社は法人と呼ばれるので、会社を設立すれば一人でやっていても、個人事業とは呼びません。 

さて、個人事業主とは、何か!?ですが、個人事業主とは個人事業を行っている責任者のことを言います。

勝手に個人事業主を名乗ることができるわけでもなく、個人事業主を名乗るには、税務署に届け出る必要があり、個人事業主は一人でも事業を始めることができますし、従業員を雇うことも可能です。

個人事業主の確定申告について

それでは、個人事業主の話をしていると、よく出てくる確定申告についてもお話しします。

まず、個人事業主の確定申告は2種類あります。白色申告と、青色申告の2つとなります。

白色申告は簡単な作業(単式簿記)で済みますが、青色申告は基本的には複式簿記での記帳となるため、なかなか大変です。 

青色申告特別控除の額が65万円ではなく10万円の場合はその限りではありません。 それでは、以降で白色申告、青色申告について詳細を説明いたします。

白色申告について

個人事業の開業登録を税務署に行い、特に申請をしなかった場合は白色申告で申告を行うことになります。

白色申告の確定申告はシンプルで「収支内訳書」と「確定申告書B」を提出すれば完了です。

複式簿記をつけなくてもよく、税金は年間の売り上げから必要経費を引いた事業所得に対して課せられるというシンプルな制度となっています。

個人事業主とは!?】青色申告について

いっぽう青色申告はというと、税務署に青色申告承認申請書を提出し、承認を得る必要があります。

青色申告は手続きが複雑な分、青色申告者にはいくつかの優遇制度が設けられています。

青色申告特別控除>

青色申告を選択すると、青色申告特別控除が受けられます。控除額は65万円と10万円と2種類あります。

65万円の控除を受ける場合は、複式簿記で記帳し、損益計算書貸借対照表を作成しなくてはなりません。

10万円の控除を受ける場合は、単式簿記で記帳し、損益計算書を作成すれば控除が受けられます。

<最長3年間の赤字の繰り越し>

事業で損失が出た場合に、翌年度以降で最長3年間の損失繰越が行えます。

<30万円未満の購入物に対する一括経費の対応>

少額減価償却資産の特例といい、青色申告者には、物を買った場合に、30万円未満であれば、合計300万円まで一括で処理することができます。

これは、通常10万円以上の物を買った場合は、償却資産として減価償却の対象となるのですが、それに対する優遇措置となります。

<親族への給与の経費扱い>

青色申告では、専従者給与といって、親族への給与を経費扱いにできます。

確定申告ソフト

それでは、個人事業主の確定申告を助けてくれるソフトを最後に紹介します。 

上記以外にもいろいろなソフトが販売されているので、ぜひ自分にあった確定申告ソフトを見つけて頂ければと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか!?今回は知ってるようで知らない、個人事業主の意味や、確定申告(青色申告、白色申告)についての情報、最後には確定申告を助けてくれるソフトを紹介しました。 

もう一度、おさらいしておくと、個人事業主とは、会社などを設立せずに、個人で行っている事業の責任者となります。 

また、確定申告は白色申告と青色申告にわかれており、白色申告は簡単な申告で済む一方優遇はありません。

青色申告は複雑な申告の制度ですが、その分優遇制度が設けられています。

優遇制度の内容としては、「青色申告特別控除」、「最長3年間の赤字の繰り越し赤字の繰り越し」、「親族への給与の経費扱い」、「30万円未満の購入物に対する一括経費の対応」があります。

これから個人事業主になろうとされる方、既に個人事業主である方もこの記事が知識の整理に役立てていればと思います。